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2022年05月08日更新
2022年5月8日 創立記念日礼拝
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前 奏
招 詞 詩編145:1~4
頌 栄 542 (夕拝:194)
主 の 祈
使徒信条
聖 書 イザヤ書 52章7~10節 (旧約p1148)
マルコによる福音書16章14~18節 (新約p98)
牧会祈祷
讃 美 歌 194(2節まで)
説 教 「地の果てまで宣べ伝えよ」
祈 祷 内田 知 牧師
讃 美 歌 234A(2節まで)
献 金
頌 栄 543
祝 祷
後 奏
説教「地の果てまで宣べ伝えよ」
今年度の教会標語は「地の果てまで宣べ伝えよ」です。「地の果てまで」とは大げさでしょうか。しかしこの世界は新型コロナウイルスや戦争によって苦悩の日々が続いています。また世界の各地で抑圧、迫害、搾取も続き、この国においても悲しい事件や事故が起こり、依然として自死する人も絶えません。自然破壊、環境汚染の問題もあります。この世界には悲嘆と絶望、怒りや憎しみ、そして虚無が満ちています。まさに「すべての造られたもの」(16:15)が救いを必要としているのです。福音は全世界に普く宣べ伝えられねばならないのです。そしてこの私たちにも「宣べ伝えよ」と主イエスは命じておられるのです。かの地からすれば、私たちは地の果にいます。私たちは今、地の果てに遣わされているのです。
「欠け多く、信仰弱き自分に、宣べ伝えることなど無理だ」と思うかもしれません。しかし主イエスは、「不信仰で心の頑なな弟子たちをおとがめになった」(16:14)上で、「福音を宣べ伝えよ」とお命じになったのです。人間の立派さで福音が前進していくのではありません。器はみすぼらしくても、その中に盛られている宝が素晴らしいのです。だから福音が前進していくのです。だから私たちは喜んでこんな自分を用いて頂くのです。
預言者イザヤは「よきおとずれを告げる者の足は美しい」(52:7)といいました。しかしその伝令の足は泥だらけで、血もついていたかもしれません。しかしバビロン捕囚からの解放と救いを告げる伝令の足は、美しいのです。彼のもたらすのが喜びの知らせだからです。
イザヤはその後、53章で「苦難の僕の歌」をうたいます。この世の悲嘆と絶望、虚無、怒りや恥、そして罪と死と滅びを背負って苦しみ、死なれる方がいる。その方がまことの救い主だ、と。欠け多き、不信仰で心頑なな私たちも、美しい足となって、この苦悩に満ちた世界に向けて、喜びをもって宣べ伝えていくのです。