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2022年04月03日更新
2022年4月3日 主日礼拝
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前 奏
招 詞 エゼキエル書18:30~32
讃 詠 546 (夕拝136)
主 の 祈
信仰告白
聖 書 ヨハネによる福音書 6章16~21節 (新約p174)
牧会祈祷
讃 美 歌 136 (2節まで)
説 教 「恐れることはない」
祈 祷 内田 知 牧師
讃 美 歌 298(2節まで)
聖 餐 式
讃 美 歌 202
CS教師任職式・幼稚園教論任職式
讃 美 歌 461(2節まで)
献 金
頌 栄 541
祝 祷
後 奏
説教「恐れることはない」
5000人の給食の奇跡の後、弟子たちはガリラヤ湖の向こう岸カファルナウムに船出しました。なぜそんなことをしたのか、ヨハネ福音書はその理由を一切省略していますが、他の福音書が告げるように、主イエスがそう命じられたのでしょう。わたしたちもそうです。それぞれの歩みも、主イエスの召しや導きの中で与えられているのです。
沖へこぎ出していくと、突然強い風が吹き、湖が荒れ始めました。彼らはその時すでに「25ないし30スタディオン(約5キロ)」漕ぎ出していました。これはカファルナウムまでの航程の中間ほどだったとも言います。つまり、「もう引き返せない」のです。真っ暗な夜の湖、その荒ぶる波に為す術なく、どれだけ恐ろしく、うろたえたことでしょう。しかしそこに突然、イエスさまが現れ、「わたしだ、恐れることはない」、そう仰ったというのです。
舟はわたしたちや教会の象徴です。湖はわたしたちの人生やこの世の象徴です。舟は小さくもろく、湖はどんなにこちらが用心していても突然荒れるのです。いつ波にのまれて沈んでしまうか分かりません。一寸先は闇であり、今日と明日の間にあるのは陸続きの散歩道なんかではないのです。そこには危険な海が横たわっているのです。しかし主イエスは私たちを飲み込んでしまいそうな海、つまり、不安や恐れや絶望を踏み越えて来てくださるのです。逆風の中で翻弄され為す術なく、すぐに疲れ果て絶望してしまう私たち。しかしそんな私たちを放ってはおかず、「わたしだ、恐れるな」と、私たちのところへ近づいてきてくださるのです。
「5つのパンと2匹の魚の奇跡」とこの「水の上を歩く奇跡」は二つでセットです。これは出エジプトの、「天からのパン(マンナ)が与えられた奇跡」と、「海の水が分かれて道が出来た」という奇跡と通じます。つまり旧約新約を通して聖書は一貫して、「何があっても神が支え、導いてくださっているのだ」と語っているのです。だから、わたしたちはいたずらに恐れることはないのです。海の上を小舟でこぎ出していくような時にも、恐れることはないのです。