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2020年05月31日更新
2020年5月31日 ペンテコステ礼拝
前 奏
讃 美 歌 177(1節と2節)
主 の 祈
聖 書 使徒言行録2章1~4節
(新約p214)
牧会祈祷
説 教 「新しい力に満たされて」
祈 祷 内田 知牧師
讃 美 歌 183(1節と2節)
献 金
頌 栄 541
祝 祷
後 奏
報 告
説教「新しい力に満たされて」
今日はペンテコステ、聖霊降臨日です。復活なさったイエスさまは40日の間、弟子たちと共に過ごして天に昇られましたが、その10日後、弟子たちに聖霊が降りました。
この日、一体何が起こったのか? 「突然、激しい風のような音が天から聞こえ家中に響き、炎のような舌が現れて一人一人の上にとどまり、一同は『霊』が語らせるままに、他国の言葉で話しだした」といいます。...これはあまりにも激しい出来事です。しかしこの激しさにこそ大切だったのです。
まずそれは「突然」起こりました(2節)。つまり「予想だにしなかった」のです。しかしそれが神の働きです。すなわち、聖霊なる神はわたしたち人間の思いや計画、そして想像を超えて働かれるのです。「主権は神にある」ということです。神さまが舵を握っておられます。それゆえに、苦難や嵐の中でも恐れることはないのです。
では「突然」に、何が起こったのか? 「激しい風の音がして、炎のような舌が現れた」といいます。「激しい風」と「炎のような舌」。日本でも火事のときには、「炎がなめる」といい、それは恐ろしい光景で、しかも炎が風と結びつくとますます恐ろしいことになります。その風と炎が結びついているのですから、ここでは「激烈なことが起こった」のです。このペンテコステの激烈さは「決河の勢い」です(北森嘉蔵)。すなわちキリストは水が堰き止められていたように、語りたくても語れなかったのです。しかし今や、聖霊という形を取って地上に降臨し、語るべき時が来たのです。それでまさに「決河の勢い」で、激しい風や炎のような舌という激烈な形を取って現れたのです。そして弟子たちを用いて、全世界に神の愛と救いを語り始めた。それがペンテコステの出来事なのです。
わたしたちはこの神の主権と、圧倒的な神の力を心に留めたいのです。なぜなら、今「何も出来ない」のです。コロナの感染を警戒し、外に出ず、近づかず、手を取らず、一緒にいてはならないのです。人間とはなんと非力で無力なのでしょう。...しかし「無力だからこそ神の力が働く」のです。それがペンテコステに起こった出来事なのです。
ペンテコステの日、伝道が開始され教会が誕生しました。これは弟子たちの力や彼らの考えで始まったことではありません。この世においてはなきに等しい無力な弟子たちの上に、突然聖霊が降りました。それで彼らは新しい力に満たされ、神の働きへと押し出されたのです。わたしたちも同じです。無力です。なきに等しいのです。しかし無力だからこそ神の力が働くのです。自分が空になればこそ、聖霊に満たされる余地が出来るのです。...神の時があります。その時には、大きな力を持って臨んでくださるのです。