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2020年06月14日更新
2020年6月14日主日礼拝
前 奏
招 詞 詩編66:1~4
讃 美 歌 499(1節と2節)
主 の 祈
聖 書 コリントの信徒への手紙一16章19~20節
(新約p324)
牧会祈祷
説 教 「神が目に留めてくださる」
祈 祷 内田 知牧師
讃 美 歌 234A(1節と2節)
献 金
頌 栄 543
祝 祷
後 奏
報 告
※礼拝時間短縮のため
しばらくの間、プログラムを変更、
また司会もすべて牧師が担当し、
讃美歌は2節までとします。
説教「神が目を留めてくださる」
アキラとプリスカ夫婦からの挨拶が記されています。この夫婦はローマで生活していましたが、ローマ皇帝クラウディウスのユダヤ人追放令によりコリントに移住します(使徒18章)。そのコリントでパウロと出会って以来、二人はパウロの伝道を実によく助けます。その後、二人はエフェソに移ります。そして今、エフェソに来ているパウロと共に、コリント教会の懐かしい仲間たちへ挨拶を送っているのです。
この夫婦はその後再びローマへ戻ったようです(ロマ16:6)。実に彼らは、このように各地を転々としているのです。当時は「パックス・ロマーナ(ロ-マの平和)」といわれる時代で治安も安定していましたが、各地を転々とする生活は本当に大変だったことでしょう。 しかし彼らは各地を転々としつつも、その都度、自分たちの家を教会のために開放していたのです(19節)。それは今いるエフェソだけでなく、ローマでもそうでした(ロマ16:3~)。
この夫婦は、パウロのように表舞台に立って伝道をしてきた人たちではありません。でも伝道者を支え、教会のために力を尽くすこのような人たちの働きによって伝道が前進し、教会は造り上げられてきたのです。確かにパウロが一生懸命種まきをしました。しかしパウロが去った後、水をやり、肥やしをやって世話をし続けるような彼らの働き、この下支えなければ、どんなにパウロが頑張って伝道しても、ここまで大きな実を結ぶことはなかったのです。
堺教会の100年もそうです。大きな働きをした牧師だけでなく、日曜学校の分校やもより会をはじめ、多くの下支えをした信仰の一家や夫婦が大勢いました。今でもそうです。そういう意味では、「聖書というのは、聖書で終わっていない」のです。教会に生きる信仰者たちの人生の記録や歩みは、天にその名が記されると共に、今でも神さまにおぼえられ、しっかり記録されています。わたしたちの歩みや小さな働きもそうなのです。
世の中は、「大きなこと、派手なこと、目立つこと」に価値を置いています。また、「人にどう評価されるか」ということばかり気になります。でもそんなことより、「神さまに覚えられている」ことが大切です。このアキラたちのように、たとえ地味であっても、喜んでみんなの下支えができる、そんな信仰の歩みを送りたいものです。
たとえめざましい結果、華々しい成果が得られなくとも、自分の置かれた場所で、自分のなすべきことを誠実にコツコツと続けていきましょう。神さまがそれを目に留めてくださっています。