- ホーム
- お知らせ
- 2020年度のお知らせ
- 2020年6月28日主日礼拝
2020年06月28日更新
2020年6月28日主日礼拝
前 奏
招 詞 詩編134:1~3
讃 美 歌 67(1節と2節)
主 の 祈
聖 書 士師記13章1~8節 (旧約p404)
牧会祈祷
説 教 「『これから』を信じて」
祈 祷 内田 知牧師
讃 美 歌 303(1節と2節)
献 金
讃 詠 545
祝 祷
後 奏
報 告
説教「『これから』を信じて」
士師記13章、士師サムソンの誕生について記されています。サムソンといえば、怪力の持ち主で、また、ことのほか女性に弱かった。しかしそれで大失敗をしてしまう、あの有名な士師です。
そのサムソンの誕生は実に不思議なものでした。不妊の女だった母のもとに突然御使いが現れ、「男の子を身ごもる」と告げるのです。夫マノアは直ちに「わたしの主よ、...生まれてくる子をどうすればよいのか教えてください」(8節)と祈りました。すると御使いはサムソンの母に「あなたはぶどう酒や強い飲み物を飲まず、汚れたものを食べるな」と告げます。それらはカナンの地の産物です。それを断つということはカナン人の宗教や文化に触れないということで、異教の習慣を離れ、まことに神さまにつながり、神さまと共に歩め、ということです。胎児はもろに母親の影響を受けます。また子供は親の生き様や姿勢に大きな影響を受けるのです。サムソンの両親は主の御心に沿い、ただただ、主につながって生きていくことを命じられました。そして彼らは実際その通りに生きていったに違いありません。
そしてそのことがサムソンにやはり影響を及ぼしたのです。...確かにサムソンというのは好色なならず者になり、周囲に迷惑を掛け、大失敗もします。しかし最後は主のために命を捨てます。最後にはそういう道を選び取ったのです。きっとこの父の祈りと母の姿が彼を主の道に導き返したのです。...同じように、私たちの祈りや信仰の姿勢は、関わる相手にとって決して小さなことではありません。時にその将来に関わるのです。今はまるでダメでも、またそれが最期の時のことになるかもしれませんが、その相手が主の道を選び取ることがあるのです。ですから私たちは目先のことではなく、これからを信じつつ祈りをもって関わっていきたいのです。
このサムソンの両親は歳をとっていました。というのは、「不妊の女」と呼ばれるのは、結婚してそれなりの年月を経ていたからこそなのです。そのように、みんなが彼女を不妊の女だと思い、彼女自身もそう思っていたのです。それは「今までそうだった」からです。しかし、今までのことなど全く関係ありませんでした。それを吹き飛ばすかのように、神さまが不思議な業をなさり、彼女はサムソンを生むことになっていくのです。...同じように、私たちも一体どれだけ、「今までどうだったのか」ということに縛られているだろうか?しかしマノアの妻が身ごもるのです。そのことをして、神さまは私たちに「今までではない、これからに目を向けよ」と語りかけておられるのです。