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2021年09月12日更新
2021年9月19日 主日礼拝
前 奏
招 詞 イザヤ書46:3~4
讃 美 歌 17(2節まで)(夕拝37A)
主 の 祈
使徒信条
聖 書 コリントの信徒への手紙二 13章11~13節 (新約p341)
牧会祈祷
説 教 「神による平和を祈る」
祈 祷 内田 知 牧師
讃 美 歌 354(2節まで)
祝 福 式
讃 美 歌 284(1節と4節)
献 金
頌 栄 541
祝 祷
後 奏
説教「神による平安を祈る」
コリント教会は派閥争いがあり、教会員同士の訴訟問題もあり、貧しい者が惨めな思いをしたり、霊の賜物を誇って高ぶったり...云々、と数々の問題を抱え、分裂の危機さえ抱えていました。その教会に、パウロは「終わりに」と呼びかけます。この手紙の終わりに、さらには信仰の遺言的な意味を込めて5つのことを語ったのです(11節)。
その3番目は「励まし合いなさい」です。「励ます」ためには相手の弱さや欠け、破れや失敗に気づいてあげることが大事です。私たちはわりとそのことは得意です。しかしそこでそれをさばいたり、非難してばかりではないでしょうか。そんな私たちに「あなたがたはそれを共に担いなさい。それを補うものになりなさい」というのです。実はこの「励まし」という言葉には「慰め」という意味があります。そうであれば、もちろん叱咤激励も大事ですが、むしろ「支え、寄り添う」ということが肝要なのです。...わたしたちは何のために共にいるのでしょう。励まし合うためであることを忘れてはなりません。
続けて「思いを一つにしなさい」といいます。...難しいことです。皆、意見や考えが違います。そこには損得やプライドも関わり、それぞれの言い分があります。ではどうすればいいのでしょうか。「多数決」でしょうか。「誰かが折れる」ことが求められているのでしょうか。...実は「思いを一つにしなさい」とは、「一つのことを思いなさい」という意味でもあります。思いを一つにするのではなく、一つのことを皆で思うのです。つまり、「同じ方向を向きなさい」というのです。神の方を向くのです。そのために「礼拝」があり、そのために同じ一つの聖餐に与るのです。そうあれということです。きっとそこから始まっていくのです。
最後に「平和を保ちなさい」といいます。平和とは、争いのないことではありません。一人一人の心に愛がなければ本当の平和はありません。平和を保つためには、まず自分が「心に愛を宿す」ことが必要です。しかし人を愛することは難しいことです。そりの合わない人もいます。顔を合わせるのもしんどい相手がいます。しかし、その人のために、せめて心の中だけでも神の祝福を祈ることは出来ないでしょうか。...そのような思いや祈りを相手のためにもてる、平和を保つということはそこからはじまっていきます。
パウロは最後に祝祷をし、神の祝福を祈ります(13節)。パウロを敵のように見なし、悪し様に言っていた人々のために、神の平安と導きと祝福を祈り続けます。その姿に教えられたいのです。