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2021年06月20日更新
2021年6月27日 主日礼拝
前 奏
招 詞 詩編68:20~21
頌 栄 542(夕拝39)
主 の 祈
使徒信条
聖 書 サムエル記上 11章1~15節 (旧約p443)
牧会祈祷
讃 美 歌 6
説 教 「苦しみを通して」
祈 祷 内田 知 牧師
讃 美 歌 298
献 金
讃 詠 545
祝 祷
説教「苦しみを通して」
サウルは油注がれ、イスラエルの初代の王となりました。しかし彼はまだ牛を使って農作業をしており(5節)、またサウルをを支持しない人々もおり(10:27)、実際のところは王としての実態もなく、王国としての形も出来ておらず、国は一枚岩でもありませんでした。
そこに危機が訪れます。アンモン人が攻めてきたのです。アンモン人の王ナハシュは好戦的、かつ残酷でした(2節)。このアンモン人の襲撃に、「民のだれもが声をあげて泣いた」(4節)といいます。皆の心に恐れと不安が去来したのでしょう。
しかしこの時サウルに神の霊が激しく下り、彼は決起します。全イスラエルに使者を立て、挙兵を促すのです。すると人々は主への恐れにかられ、すなわちこれを神の命令と受け止め、全イスラエル33万の兵でアンモン人を斥けることとなっていったのです。
この戦いは、勝利の喜びをもたらしただけではありませんでした。サウルを王として支持しない人々の問題も一掃されます(12節以下~)。イスラエルはこの勝利をきっかけにみんながサウルを王と認め、国は一枚岩になったのです。そして最後に皆が「大いに喜び祝った」(15節)というのです。
そもそもの始まりはアンモン人の襲撃でした。降って湧いたような試練です。しかしイスラエルはその苦しみの中で一つとされ、サウルは王として成長し、国も整い、勝利の喜びを得ることになったのです。
わたしたちは苦しむことは嫌です。しかし避けて通れない問題はやはり逃げてはならず、先延ばしにしてはならないのです。問題や課題は、逃げれば逃げるほどもっと苦しくなって自分に帰ってきます。問題や課題は、いやいや関わるとさらに辛くなるのです。苦しみへの妙薬の一つは、腹をくくって積極的にそれに立ち向かうことです。腹をくくって、神さまに信頼して立ち向かうのです。
神さまは危機や苦しみを通して御業をなさいます。主イエスの十字架と復活がそうでした。ですからわたしたちは、病気の中で、神さまがそれを通して何をしてくださるのかを見せていただき、人生のピンチの中で神さまの御業を見させていただくのです。