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2008年8月号「パウロさんの伝道旅行」
「獄中のパウロ」レンブラント(1606-1669)
パウロさんの伝道旅行について、みんなは、夏期聖書学校でも学びましたね。「旅行」といっても、伝道旅行はみんながするような旅行ではありません。自動車も電車もない時代です。歩いたり、舟に乗ったりして、知らない町に行って、そこの人たちにイエスさまのことをお話しするのです。
パウロさんはいろんな場所で熱心にイエスさまのお話をしました。けれども、イエスさまからお話を聞いたユダヤ人の中には、信じない人もたくさんいました。そのうえ、ユダヤ人たちは、パウロさんが教えているそばで大騒ぎをしてじゃまをしたり、パウロさんを裁判所に連れて行ったりもしたのです。
パウロさんがそんな大変な目にあいながらも、イエスさまのお話をつづけることができたのは、イエスさまが守ってくださったからです。コリントという町では、アクラとプリスキラという夫婦がパウロさんの仲間として与えられました。
また、ある日の夜には、幻の中でイエスさまがパウロさんに言われました。「恐れるな。語りつづけよ、黙っているな。あなたには、わたしがついている。だれもあなたを襲って、危害を加えるようなことはない。この町には、わたしの民が大ぜいいる。」(使徒行伝18:9-10)
パウロさんは、イエスさまに励まされました。伝道旅行では苦しいこともたくさんありましたが、イエスさまがついていてくださったから、そして、そのイエスさまのことをお話しするという大切な神さまのご用のためだから、パウロさんは伝道旅行をつづけることができたのです。
(お話 油谷和重)