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2015年4月号 主の祈り 『われらを試みにあわせず悪より救い出したまえ』
主の祈り 『われらを試みにあわせず悪より救い出したまえ』
試み=試練(いやなこと・悲しいこと・苦しいこと)
ある日、教会学校に行っているあきら君が、たくさんのお友達と公園でなわとびをして遊んでいました。そこへ次郎君がやって来てその様子をじっと見ていましたが、とつぜんなわを引っ張ったりしてじゃまをし出しました。みんなが困っていると、あきら君が「次郎君じゃまするんだったらあっちへ行って!」と言いだしました。すると次郎君は悲しそうな顔をしてどこかへ行ってしまいました。あきら君はいじわるな次郎君を追っぱらってちょっと自慢げです。
それから何日かたったある日、あきら君が公園に行くと教会学校に来ているやすし君がお友達と遊んでいました。「仲間にいれて!」と言うと、やすし君は「あきら君とは遊ばないよ!」と言いました。あきら君は悲しい気持ちになりました。そして前に次郎君に「あっちへ行け!」と言った事を思い出しました。きっと次郎君もあの時悲しかっただろうな、仲間に入れてあげたら一緒にみんなと楽しく遊べたのになあと思いました。
その夜寝る前に神様にお祈りしました。「ぼくは、みんなのためにと思ってしたことだけど、次郎君に悲しい思いをさせてしまいました神様ごめんなさい。これからはみんなと仲良く出来るように守ってください。」アーメン
あきら君は次の日、次郎君に「この前いじわるしてごめんね」と声をかけました。そこにやすし君もいてみんなで楽しく遊びました。やすし君もあきら君にいじわるしたことをあやまりました。
神様に「ごめんなさい」と祈ることで悪いことをくり返さないように守って下さるんだと言うことをあきら君は知りました。
いやなこと、悲しいこと、苦しいことに出会った時「主の祈り」を思い出してお祈りしましょう。神様は試みにあわせないのではなく、もしそんな試みにあっても、それに耐えることの出来る道を作って下さると聖書に書かれています。どんな時も神様からはなれず「われらを試みにあわせず悪より救い出したまえ」とお祈りをして、神様の子として光の子らしく遊んでいきましょう。
(おはなし 宮庄 佳子先生)