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2009年12月号「ヨセフへの御告げ」
イエス・キリストの誕生の次第はこうであった。母マリヤはヨセフと婚約していたが、まだ一緒にならない前に、聖霊によって身重になった。夫ヨセフは正しい人であったので、彼女のことが公けになることを好まず、ひそかに離縁しようと決心した。彼がこのことを思いめぐらしていたとき、主の使が夢に現れて言った、「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。彼女は男の子を産むであろう。その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである」。すべてこれらのことが起ったのは、主が預言者によって言われたことの成就するためである。すなわち、「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。これは、「神われらと共にいます」という意味である。ヨセフは眠りからさめた後に、主の使が命じたとおりに、マリヤを妻に迎えた。 (マタイによる福音書1:18-24)
ヨセフさんは、とても悩んでいました。なぜかというと、ヨセフさんには、マリヤさんという結婚を約束している人がいたのですが、まだマリヤさんと結婚していないのに、マリヤさんのおなかに赤ちゃんのいることがわかったからです。このことがみんなに知られるとたいへんです。
この時代の掟によると、マリヤさんは裁判を受けさせられて、おそらく死刑になってしまうことになっていました。それで、ヨセフさんは「どうしたらいいのだろうか?マリヤさんとの約束を、ひそかに無かったことにしたほうがいいのではないだろうか?でも、マリヤさんを愛しているし・・・。」と悩んでいたのです。ヨセフさんは、そのことを毎日毎日、神さまにひたすらお祈りしていました。
ある夜のことです。ヨセフさんは夢を見ました。夢の中にみ使いが現れて言いました。
「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。彼女は男の子を産むであろう。その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである」。
次の朝、ヨセフさんは目を覚ますと、み使いに言われたことをはっきりと思い出しました。そして、み使いに言われたとおり、マリヤさんと結婚しました。やがて、イエスさまがお生まれになりました。
イエスさまは、み使いが言ったように、聖霊によってマリヤさんのおなかに宿られました。
神さまは、このようにして、私たちの住む世界に来てくださったのです。ヨセフさんは、そのことを信じました。
神さま、どうかわたしたちにも、そのことを信じる心が与えられますように。
(お話 油谷 和重)