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2010年10月号「神さま、イエスさまにお会いできる場所」
「エルサレムの神殿建設」ジャン・フーケ(生没年不詳、15世紀末)
しかし神は、はたして地上に住まわれるでしょうか。見よ、天も、いと高き天もあなたをいれることはできません。ましてわたしの建てたこの宮はなおさらです。しかしわが神、主よ、しもべの祈と願いを顧みて、しもべがきょう、あなたの前にささげる叫びと祈をお聞きください。あなたが『わたしの名をそこに置く』と言われた所、すなわち、この宮に向かって夜昼あなたの目をお開きください。しもべがこの所に向かって祈る祈をお聞きください。しもべと、あなたの民イスラエルがこの所に向かって祈る時に、その願いをお聞きください。あなたのすみかである天で聞き、聞いておゆるしください。もし人がその隣り人に対して罪を犯し、誓いをすることを求められる時、来てこの宮であなたの祭壇の前に誓うならば、あなたは天で聞いて行い、あなたのしもべらをさばき、悪人を罰して、そのおこないの報いをそのこうべに帰し、義人を義として、その義にしたがって、その人に報いてください。もしあなたの民イスラエルが、あなたに対して罪を犯したために敵の前に敗れた時、あなたに立ち返って、あなたの名をあがめ、この宮であなたに祈り願うならば、あなたは天にあって聞き、あなたの民イスラエルの罪をゆるして、あなたが彼らの先祖に賜わった地に彼らを帰らせてください。 (列王記上8:27-34)
みなさんは毎週教会で礼拝をしていますが、教会って、みんなにとってどういうところでしょうか?
10月3日の日曜日に、イスラエルの王ダビデについてお話を聞きましたね。そのダビデの次にイスラエルの王になったのは、ダビデの息子ソロモンでした。ソロモンは、イスラエルの王になると、神さまを礼拝するための神殿を建てました。神殿というのは、今でいえば教会の建物です。神殿を建てることは、ソロモンが王になってから考えたことではありませんでした。
それは、ソロモンが生まれる前から、神さまがダビデに言われていたことだったのです。ソロモンは、神さまがダビデに言われた言葉に従って、神さまに言われたとおり神殿を建てたのです。こうして神さまがダビデに約束されたことは、そのとおりになりました。
ソロモンが建てた神殿は、とても立派な建物でした。高価な木や石、金など、世界中から最高の材料が集められました。そしてまた、18万人もの人々が、7年間も、神殿を建てるために働きました。
こうしてやっと神殿が完成した時、ソロモンは、天に手を伸ばして、神さまにこのようにお祈りしました。
「あなたは父ダビデに約束されたことを守られました。しかし、神ははたして地上に住まわれるでしょうか。見よ、天も、いと高き天もあなたをいれることはできません。」
ソロモンは、どんなに立派な神殿を建てたとしても、神さまは人間の建てたようなものには住まわれないことを知っていたのです。
それで、ソロモンは、このようにも祈りました。「神さま、どうかこの神殿を夜も昼もご覧になってください。しもべと、あなたの民イスラエルがこの所に向かって祈る祈りをお聞きください。」
教会は、神さまをお祈りするところです。私たちが神さまにお祈りする時、神さまはその祈りをお聞きくださいます。神さまと、イエスさまといつもお会いできる場所、それが教会です。私たちは、教会でお祈りする時、イエスさまとお会いできるのです。そしてまた、神さまが悲しまれるようなことや、お嫌いになるようなことを私たちがしてしまった時も、教会で神さまを礼拝し、お祈りをしてお願いするなら、神さまは私たちのお祈りを聞いてくださり、私たちを赦してくださるのです。
(お話 油谷 和重)