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2010年2月号「終の日を知っている」
よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。気をつけて、目をさましていなさい。その時がいつであるか、あなたがたにはわからないからである。それはちょうど、旅に立つ人が家を出るに当り、その僕たちに、それぞれ仕事を割り当てて責任をもたせ、門番には目をさましておれと、命じるようなものである。だから、目をさましていなさい。いつ、家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、にわとりの鳴くころか、明け方か、わからないからである。あるいは急に帰ってきて、あなたがたの眠っているところを見つけるかも知れない。目をさましていなさい。わたしがあなたがたに言うこの言葉は、すべての人々に言うのである」。(マルコによる福音書13:30-37)
みんなにとって、とてもうれしい楽しみはどんな日ですか?
ある日、小学4年生の献(けん)ちゃんに、おじいちゃんから「こんど献ちゃんの近くに行くから、遊びに行くね。」と、電話がありました。献ちゃんはうれしくなり、いつおじいちゃんが遊びに来るのかな?と楽しみにしていました。
でも、献ちゃんは忘れていました。おじいちゃんがいつ遊びに来てくれるのか、来る日を聞き忘れていました。
献ちゃんは、毎日毎日、おじいちゃんがきょう来ないか、きょうも来なかったと、待ちわびていました。お父さん、お母さんにも、「おじいちゃん、いつ来るのかな?」「きょうは来ないの?」「明日は?」と聞いていました。そのうち、「おじいちゃん、来るって言っていた約束を忘れたのかな?」とか思うようになりました。そして、とうとう献ちゃんは、おじいちゃんが遊びに来てくれることを忘れてしまいました。
そんなある日、「こんにちは。ほら、約束していただろう。おじいちゃんが遊びに来たよ。」といって、おじいちゃんが献ちゃんのところに遊びに来ました。献ちゃんはびっくりしました。
きょうの聖書箇所は、この献ちゃんのお話と似ています。神さまには、大きな救いのご計画があります。そのご計画はもう始まっています。そのために、わたしたちのところにイエスさまが送られてきました。そして、そのご計画は、必ずいつか完成します。その時を聖書では「終わりの時」と書かれています。
でも、それがいつ来るかは誰も知りません。神さまだけが知っています。だからイエスさまは、「目を覚ましていなさい。」と言われます。「目を覚ましている」とは、夜も起きていなさい、眠らないで目を覚ましていなさい、と言っているのではありません。「いつもイエスさまの約束、神さまの約束を忘れないでいなさい」と言っているのです。献ちゃんがおじいちゃんとの約束を忘れてしまったようにならないようにと言っているのです。
献ちゃんは約束を忘れていましたが、おじいちゃんは約束を守って遊びに来てくれました。神さまも、わたしたちがたとえ忘れてもご計画を完成されます。そして、約束を守って、わたしたちのところに来られます。
だから、わたしたちは、神さまを礼拝し、神さまの約束を忘れないで、神さまのご計画が完成される「終わりの時」が来ることを祈り待ち続けましょう。
私たちも、イエスさまにならって、神さまに心から従ってゆきましょう。
(お話 中野 康彦)