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2011年9月号「十戒を学ぶ」
「十戒の石板を授かるモーセ」シャガール(1887-1985)
「わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。 あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。 あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、わたしを憎むものは、父の罪を子に報いて、三、四代に及ぼし、わたしを愛し、わたしの戒めを守るものには、恵みを施して、千代に至るであろう。 あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。主は、み名をみだりに唱えるものを、罰しないでは置かないであろう。 安息日を覚えて、これを聖とせよ。六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。七日目はあなたの神、主の安息であるから、なんのわざをもしてはならない。あなたもあなたのむすこ、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人もそうである。主は六日のうちに、天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれたからである。それで主は安息日を祝福して聖とされた。 あなたの父と母を敬え。これは、あなたの神、主が賜わる地で、あなたが長く生きるためである。 あなたは殺してはならない。 あなたは姦淫してはならない。 あなたは盗んではならない。 あなたは隣人について、偽証してはならない。 あなたは隣人の家をむさぼってはならない。隣人の妻、しもべ、はしため、牛、ろば、またすべて隣人のものをむさぼってはならない」。 (出エジプト記20章2節〜17節)
2学期の教会学校は、モーセさんが神さまから授かった「十戒」の勉強をします。
十戒は、神さまと私たちの約束事です。
みなさんのおうちにも約束事がありますね。遊びに行くときは何時までに帰りなさいとか、どこへ行くのかお母さんに言って行きなさいとか、ゲームを 1時間以上してはいけませんとか、おうちによっていろいろ違いますが、どこのおうちにも必ず約束事があります。そういう約束事は、きっとみなさんのご両親が決めたのだと思いますが、それはけっして、ご両親がみなさんにイケズをしようと思って決めたのではないはずです。むしろ逆に、ご両親が、みなさん一人一人のことを大好きだから、みなさんのことを思って決めているんです。夕方にはお家へ帰りなさいと決めているのは、暗くなったら帰る道を間違えるかもしれませんし、誘拐されたり、アブナイ人がいるかもしれないからです。ゲームは1時間以内と決めているのも、ゲームをしすぎると目も悪くなるし、勉強の時間もなくなると心配しているからです。そのように、みなさんのご両親は、みなさん一人一人のことが大好きだから、一人一人のことを大事に思っているからこそ、みなさんに、「こうしなさい。」という約束事を決めているんです。
十戒も、神さまとわたしたちの約束事です。神さまが「必ず守りなさいね。」ってわたしたちにくださった約束事です。神さまも、みなさんのご両親と同じように、わたしたち一人一人のことを大事に大事に思っておられるのです。わたしたちが間違ったところへ行ったり、神さまを見失ったりすることのないように、ちゃんと神さまのこどもとして、神さまとの正しい関係で、まっすぐに歩むことができるように、わたしたちに「こうしなさい。」と約束事を決めてくださったんです。
わたしたちも、これから大人になるまでの間には、いろんなことがあって、いろんなことで悩んだり、心の迷いがあったりすることもあります。しかし、神さまとの大事な約束である十戒をきっちりと覚えていれば、ぜったいに神さまを見失うことはありません。
2学期は、十戒を、ゆっくり、一つずつ勉強してゆきます。これから毎週、しっかり学んで、神さまのこどもとして、まっすぐに歩んでゆきましょう。
(お話 忠岡 博)