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2012年11月号「子どもを祝福する」
「その子らを我に来させよ」フリッツ・フォン・ウーデ(1848-1911)
幼な子らをそのままにしておきなさい。わたしのところに来るのをとめてはならない。天国はこのような者の国である。(マタイによる福音書19:14)
「イエスさま、お話を聞かせてください!」「病気を治してください!」。この日も、たくさんの人々がイエスさまのもとに集まっていました。「私の子どもにお祈りをしてください。!」と、自分の子どもたちを祝福してほしいと願ってイエスさまのところにたくさん集まってきたお父さん、お母さん、子どもたちも大勢来ています。イエスさまは、どんな人にも優しく親切だったので、大人も子どももイエスさまが大好きでした。
ところがその時、まわりにいたお弟子さんたちは、「イエスさまはお忙しいんだ!子どもの相手をしているお暇はないんだ!」っと叱ったのです。「子どもたちがうるさくて、イエスさまのお声が聞こえないじゃないか」とか、「子どもの相手をしていると、イエスさまがお疲れになる」と思っていたのかもしれません。
しかし、イエスさまは、「子どもたちがそばに来るのを止めてはいけません。天国はこのような者たちのものですよ」とおっしゃって、子どもたちに、近くに来るようにと、お招きになりました。そして、イエスさまは、一人ひとりの子どもたちの肩や頭に手を置いて、祈ってくださいました。
天国に招かれる者とは、どのような人でしょうか。立派な人、特別な能力のある人でしょうか。そうではありません。「子どものような者」。つまり、小さき者、弱い者が天国に招かれるのです。無力で、誰かの助けが必要な私たちすべてが、天国に招かれているのです。イエスさまは、私たちをも、すべて招いておられる救い主なのです。
(お話 森田 裕子)