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2013年1月号「いちばん大切なこと」
イエスは言われた、「心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ。」 (マタイによる福音書22:37)
ある日、イエスさまのところに学者さんが訪ねて来ました。そして、「聖書に書かれている中でいちばん大切なことは何ですか」と質問しました。イエスさまがどういう答えをするかを試すためでした。イエスさまが間違った答えをしないかと考えていたのです。
それに対してイエスさまは次のように答えました。
「第一に大切なことは、『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ。』次に『自分を愛するように隣人を愛しなさい。』この二つのことが大切なことです。」
どういうことでしょうか? いちばん大切なことを聞いたのに、なぜ二つのことを言ったのでしょうか?
じつは、神さまを愛することと人を愛することは切り離すことができないからです。つまり、神さまを愛する人は、人を愛することも大切にするということです。
表裏一体という言葉があります。難しい言葉ですが、普段たまに使われます。たとえば、お金(100円玉)を見てください。表と裏があります。そして、表と裏は切り離せませんね。このように、二つあるようですがじつは一つのこと。こういったことを表裏一体といいます。
ついでに、三つあって切り離せないことは何でしょうか? 教会で「三位一体」という言葉を聞いたことがありませんか? この言葉は、間違って使われることもあるのですが、教会で三位一体というと、父、子、聖霊の三つの神さまのことです。しかし、じつは三つの別々の神さまではなくて、一つの神さまです。この話は、教会でお話を聞く機会がきっとあると思いますので、今回はここまでとします。
それから、きょうイエスさまの言った言葉の中で、二重カッコで書かれているところに注意してください。そして、新約聖書を読む時、覚えておいてください。それは、旧約聖書の中で用いているということです。今回の言葉は、十戒の言葉です。今回のイエスさまの言った言葉をどうか覚えておいてください。そして、お祈りする時、思い出してください。
(お話 林部 弘)