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2012年4月号「復活されたイエスさま」
「キリストの墓の前のマリヤたち」バルトロメオ・スケドーニ(1578-1615)
さて、安息日が終って、週の初めの日の明け方に、マグダラのマリヤとほかのマリヤとが、墓を見にきた。すると、大きな地震が起った。それは主の使が天から下って、そこにきて石をわきへころがし、その上にすわったからである。その姿はいなずまのように輝き、その衣は雪のように真白であった。見張りをしていた人たちは、恐ろしさの余り震えあがって、死人のようになった。この御使は女たちにむかって言った、「恐れることはない。あなたがたが十字架におかかりになったイエスを捜していることは、わたしにわかっているが、もうここにはおられない。かねて言われたとおりに、よみがえられたのである。さあ、イエスが納められていた場所をごらんなさい。そして、急いで行って、弟子たちにこう伝えなさい、『イエスは死人の中からよみがえられた。見よ、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。そこでお会いできるであろう』。あなたがたに、これだけ言っておく」。そこで女たちは恐れながらも大喜びで、急いで墓を立ち去り、弟子たちに知らせるために走って行った。すると、イエスは彼らに出会って、「平安あれ」と言われたので、彼らは近寄りイエスのみ足をいだいて拝した。そのとき、イエスは彼らに言われた、「恐れることはない。行って兄弟たちに、ガリラヤに行け、そこでわたしに会えるであろう、と告げなさい」。(マタイによる福音書28:1-10)
「イエスさまのおからだが腐り始めたらたいへん。早く行って香油を塗らなくっちゃ。」
イエスさまが十字架の上で息を引き取って三日目の日曜日、朝早くにマグダラのマリヤさんたちは急いでお墓に向かいました。すると大きな地震が起こり、天使がお墓の入り口の石を転がしてその上に座りました。
天使がマグダラのマリヤさんたちに言いました。「恐れることはありません。あなたがたが十字架におかかりになったイエスを探していることを、わたしは知っています。しかし、イエスはもうここにはおられません。前から言われていたとおり、よみがえられたたのです。さあ、イエスのご遺体が納められていた場所をごらんなさい。そして、急いで弟子たちのところへ行って、こう言いなさい。イエスは死人の中からよみがえられました。あなたがたより先にガリラヤへ行かれます。そこでお会いできるでしょう。」
マリヤさんたちは恐れながらも大喜びで、急いでお墓を立ち去って、弟子たちにこのことを知らせるために走って行きました。
すると、よみがえられたイエスさまが行く手に現れ、「平安あれ。」とおっしゃいました。マリヤさんたちは、うれしくて、イエスさまの足に抱きついて、そして、その前にひれ伏しました。
イエスさまがおっしゃいました。「恐れることはありません。行って兄弟たちに、ガリラヤに行くようにと言いなさい。そこでわたしと会えるでしょう。」
イエスさまを見捨てて逃げていた弟子たち、イエスさまのように自分も殺されると思って恐くて隠れていた弟子たち、そんな身勝手で弱い弟子たちを、イエスさまは「兄弟」と呼んでくださいました。イエスさまは、わたしたちの弱さも罪深さもすべてご存じで、そんなわたしたちの罪を背負って十字架にかかり、死んで復活されました。そのことによって、わたしたちは罪を赦され、神さまの子どもとされました。そして、いつもイエスさまはわたしたちと共におられます。
わたしたちも、この喜びを伝えましょう。
イースターおめでとうございます。
(お話 忠岡 博)