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2013年11月号「神さまの住まい」
わたしはあなたのために高き家、
とこしえのみすまいを建てた。
(列王記上8:13)
ある日、ダビデは神さまのために立派な神殿を建てようと考え、預言者ナタンにそのことを告げました。ところが、神さまは、ダビデがそれを行うことはできないと、お許しになりませんでした。代わりに、ダビデの子孫がそれを行うことを告げられました。
時代が流れ、ダビデ王の子孫ソロモンが王になって数年が経ちました。彼は考えました。
「父ダビデは戦いに明け暮れ、主のために力を尽くし、その神なる主の御名のために神殿を建てることができませんでした。だから、今こそ、わたしが主のために神殿を建てよう。」
こうしてソロモン王は、さっそく工事の準備をはじめました。このために集めた人々は3万人にもなりました。工事に着工したのは、ソロモンが王に即位して4年目のことでした。そして7年の歳月が経ち、ついに神殿は完成しました。
完成した神殿を見て、ソロモン王は、神さまの前では自分がいかに小さいかを思い知りました。主なる神さまは、人が建てた神殿の中でくつろぐような方ではありません。神さまの偉大さ、恵み深い愛を思い、感謝の思いをもってこの神殿建設に取り組まなければなりません。
私たちがいる堺教会の会堂も、たしかに人が造ったものです。けれど、ただの建物ではありません。神さまを信じる人たちが、お金を集め、どんな形が神さまへの信仰を表すのに相応しいだろうかと考え、天井、梁、壁のひとつひとつに、たくさんの人の神さまを信じる思い、信仰が込められています。
私たちは教会で、この場所にもたくさんの人の神さまへの信仰が込められ、またそこで神さまが今も生きて共にいてくださることを覚えて、礼拝をしてゆきたいと思います。
(お話 中野 康彦)