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2014年1月号「神さまと向き合うお祈り」
そのころ、ヒゼキヤは病気になって死にかかっていた。アモツの子預言者イザヤは彼のところにきて言った、「主はこう仰せられます、『家の人に遺言をなさい。あなたは死にます。生きながらえることはできません』」。そこでヒゼキヤは顔を壁に向けて主に祈って言った、「ああ主よ、わたしが真実を真心をもってあなたの前に歩み、あなたの目にかなうことをおこなったのをどうぞ思い起してください」。そしてヒゼキヤは激しく泣いた。イザヤがまだ中庭を出ないうちに主の言葉が彼に臨んだ、「引き返して、わたしの民の君ヒゼキヤに言いなさい、『あなたの父ダビデの神、主はこう仰せられる、わたしはあなたの祈を聞き、あなたの涙を見た。見よ、わたしはあなたをいやす。三日目にはあなたは主の宮に上るであろう。かつ、わたしはあなたのよわいを十五年増す。わたしはあなたと、この町とをアッスリヤの王の手から救い、わたしの名のため、またわたしのしもべダビデのためにこの町を守るであろう』」。そしてイザヤは言った、「干しいちじくのひとかたまりを持ってきて、それを腫物につけさせなさい。そうすれば直るでしょう」。ヒゼキヤはイザヤに言った、「主がわたしをいやされる事と、三日目にわたしが主の家に上ることについて、どんなしるしがありましょうか」。イザヤは言った、「主が約束されたことを行われることについては、主からこのしるしを得られるでしょう。すなわち日影が十度進むか、あるいは十度退くかです」。ヒゼキヤは答えた、「日影が十度進むことはたやすい事です。むしろ日影を十度退かせてください」。そこで預言者イザヤが主に呼ばわると、アハズの日時計の上に進んだ日影を、十度退かせられた。
(列王記下20:1-11)
昔、ヒゼキヤという王さまがいました。この王さまは、いつも、神さまのおっしゃることに、ちゃんと聞き従っていました。また、それまでの王さまがそれを神さまだと思って拝んでいた偶像(にせものの神さま)を国中から徹底的に取り除き、国中で本当の神さまを礼拝するように、国の人々に命令しました。戦争に強いアッシリヤという国が攻めて来た時には、預言者のイザヤさんと共にお祈りをして、アッシリヤをやっつけることができました。
このヒゼキヤ王が重い病気にかかりました。ところが、預言者のイザヤさんは、ヒゼキヤ王の枕元に来て、こう言いました。イザヤさんは預言者ですから、これは神さまの言葉を伝えたものです。
「神さまがこうおっしゃいました。あなたは死にます。もう生きながらえることはできませんから、家族に遺言をしなさい。」
たいへんショックな言葉です。
しかし、この時、ヒゼキヤ王は、顔を壁に向けてお祈りを始めました。神さまと向き合い、一対一になって熱心にお祈りしました。涙を流しながら、心の中のすべてを神さまにお話ししました。今まで神さまを信頼して生きてきたことや、神さまに喜ばれるように歩んできたことすべてお話ししました。そして、どうか神さまの予定を変えてください、この私を見捨てないでくださいと、熱心に、熱心に、お祈りしました。
神さまはヒゼキヤ王のお祈りを聞き入れられました。神さまの言葉を伝えたイザヤさんも驚きました。そして、イザヤさんを通して、このように語られました。
「わたしはあなたの祈を聞き、あなたの涙を見た。見よ、わたしはあなたをいやす。三日目にはあなたは主の宮に上るであろう。」
こどもさんびか60番の歌詞を覚えていますか? わたしたちも、自分の思いや、自分の悩みを包み隠さず正直に神さまにお話ししましょう。神さまはお祈りを聞かれます。そして、最後に、神さまを感謝する者へ、わたしたちを変えてくださいます。
(お話 忠岡 博)