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2014年2月号 「神の言葉を食べる」
彼はわたしに言われた。「人の子よ、あなたに与えられたものを食べなさい。この巻物を食べ、行ってイスラエルの家に語りなさい」。
(エゼキエル書3:1)
これは、神さまがエゼキエルさんという人にかけられた言葉です。ここでいう巻物とは聖書のことです。
聖書といえば、今皆さんが持っている聖書は本になっています。それは、私たちが読みやすいように印刷し、製本されたものです。
昔の時代、聖書は巻物となっていて、手で書かれたものでした。神さまは、エゼキエルさんに「それを食べなさい。」と言われたのです。さて、どうやって食べたらいいのでしょうか?
私たちが生きるためには食べ物が必要です。食べ物がなければ、お腹がすいて死んでしまいます。
イエスさまは言われました。「人はパン(食べ物)だけで生きるものではない。神の口から出る一つひとつの言葉で生きるものである。」と。すなわち、毎日ごはんを食べるだけでなく、神さまの言葉をしっかり聞くことが必要だと言われました。
聖書を食べた後、エゼキエルさんは、蜜のように甘かったと言いました。
しかし、神さまの言葉は甘いばかりでなく、口に苦いということもあります。神さまは、私たちの心を知っておられます。私たちにとって厳しい言葉を言われる時があります。
しかし、その時には、神の苦い言葉をも受け入れ、十分に噛み砕いて、心から悔い改めることが必要です。神さまは、そんな私たちを喜んで受け入れてくださいます。神さまの恵み深さを味わいたいと思います。
ぜひ、神さまの言葉を一緒に食べましょう。しっかりと嚙んで、お腹いっぱいになるまで食べ、それが自分のものになるまで食べ続けてください。
(お話 林部 弘)
「エゼキエルの幻想」ラファエロ(1483-1520)