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2014年8月号「聖霊によりて宿り、処女マリヤより生まれ」
イエス・キリストの誕生の次第はこうであった。母マリヤはヨセフと婚約していたが、まだ一緒にならない前に、聖霊によって身重になった。夫ヨセフは正しい人であったので、彼女のことが公けになることを好まず、ひそかに離縁しようと決心した。彼がこのことを思いめぐらしていたとき、主の使が夢に現れて言った、「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。彼女は男の子を産むであろう。その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである」。すべてこれらのことが起ったのは、主が預言者によって言われたことの成就するためである。すなわち、「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。これは、「神われらと共にいます」という意味である。ヨセフは眠りからさめた後に、主の使が命じたとおりに、マリヤを妻に迎えた。しかし、子が生れるまでは、彼女を知ることはなかった。そして、その子をイエスと名づけた。(マタイによる福音書1:18-25)
みなさんは、お家の人やお友達から「イエスさまってどんな人?」って質問されたら、どう答えますか?
「イエスさまは神さまです」って答えるかな? それとも「イエスさまは人間です」って答えるかな?
イエスさまのお母さんであるマリヤさんは、ヨセフさんと結婚する前に、聖霊によってイエスさまを身ごもりました。
ヨセフさんが心配していると、天使が夢の中に出てきて言いました。「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。彼女は男の子を産むであろう。その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである。」
イエスさまは聖霊によってマリヤさんのお腹に宿りました。それはなぜかというと、イエスさまが神さまだからです。
しかしまた、イエスさまはマリヤさんからお生まれになり、人間として生活されました。人間として生きていくことのつらさ、悩み、苦しみ、そのようなことを全部イエスさまは経験されました。だからイエスさまはわたしたちの悩みや苦しみをよくわかってくださるのです。
このように、イエスさまは、神さまであると同時に人間です。
わたしたち人間の世界には、アダムの時から罪が入り込みました。この罪を神さまに赦していただくためには、神さまであると同時に人間でもある救い主イエスさまが来てくだされなければならなかったのです。
イエスさまこそ、わたしたちの救い主キリストです。イエスさまは、わたしたちと一緒にいてくださいます。イエスさまがいつもわたしたちと一緒にいてくださるので、わたしたちは安心していることができるのです。
(お話 油谷 和重)
シャンパンニ「夢に現れた天使」
1636 油彩
ロンドン、ナショナルギャラリー